詰める・かぶせる


    

当院では、噛み合わせ(咬合)に関する部分には、インレーCKFCK前装CK(保険診療)メタル・ボンド(セラミック製)・CK(金&白金)(自由診療)で 詰めたり、かぶせたりします。
噛み合わせに関係のない部分は、レジン(歯に近い色の詰め物:光で固める詰めます。
 

保険診療(パラジュウム合金)

前装冠
前装冠(表面はレジン)


ブリッジ
ブリッジ

インレー
インレー

乳歯・銀インレー
乳歯インレー(銀合金)

フル・クラウン
FCK

乳歯(ニッケルクロム・キャップ)
乳歯冠(ニッケル・クロム)

自由診療(金と白金の合金)


メタル・ボンド
メタル・ボンド

(セラミック製) 1本 
98,000円

クラウン(PGA)

インレー
 1本 27,000円

フル・クラウン(PGA)

FCK
 1本 
86,000円

 ※ レジン(高分子化合物・無機質フィラー)  

※ 自由診療の詰めものは、令和7年4月より新価格に。

 


  補綴物(詰め物)について  

『噛み合わせ面』の形態は、なるべく本来の歯の形を 保つように、
金属
で修復するのが望ましい。 それは、下記の理由があるからです。

キラ・キラ

 1)低位咬合を防ぐ。

噛み合わせの面の虫歯治療には、金属の他に、お口の中で削ってすぐ詰めるアマルガム(銀・鍚・銅の混合物と水銀を混ぜたもの)コンポジット・レジン(白い詰め物)などがあります。コンポジット・レジンは、見た目が歯の色に近いという利点はあります。しかし、これらを詰める時は、詰めてから表面を磨きます(研磨します)噛み合わせの面は、山と溝でできています。ので、ちょうどいい高さよりも磨く分、噛み合わせが低くなりやすいという欠点があります。
また、お口の中という狭い範囲で形を作る為、技工士さんが
模型上で作るようには歯のがきっちり作れません。
顎関節症の原因に、低い噛み合わせがありますので、はじめから
低くなりにくい素材
で詰める事をお勧めします。だからと言って硬すぎてもダメ。保険外(自由診療)で割高ですが、臼歯は、硬さと 咬耗(噛んで摩り減る事)のスピードが歯牙に近い金と白金の合金理想です。
     

 2)顎関節に負担をかけない噛み合わせを作る為。

歯の山を咬頭(こうとう)、溝を裂溝(れっこう)と言います。奥歯の構造 小臼歯・大臼歯の噛み合わせ面をよく見ると、左のように それぞれで構成されています。の事を裂溝(れっこう)の事を咬頭(こうとう)と言います。噛んだまま、下の顎を左右に動かす(側方運動の)時、上の歯のは下の歯のを通り、下の歯のは上の歯のを通ります。これがスムーズに行かないと、顎関節に負担をかける事になります。
金属で、詰め物を作るのがいいと言うのは、模型上で上下・前後・左右よく見られるので、上下の歯のがより精密な物を作れると言う事なのです。
     

 3)咀嚼効率(そしゃくこうりつ)を低下させない。

奥歯の噛み合わせ。接触点とすき間があります。

  

咀嚼とは、“噛み潰した食物が、歯のを通って効率よく頬や舌の方に押し出され、また頬や舌の力で歯の上に乗せられ・・・これを繰り返す”と言う事を指します。
歯のは、上下の歯のすき間から食物がスムーズに流れるようにする為に必要です。上下の接触面は、面積が狭い方が食物を噛み切り易いく、咀嚼効率がいいのです。(接触点が広すぎると、噛み切りにくくなります。)
 

 4)噛んだ時に、下顎の安定を保って 頭に加わる力の方向を理想的にする。


噛んだ時に、頭蓋骨がイイ方向に開くような噛み合わせが理想。




頭の各骨は、それぞれ“固有の動き”があります。きちんと動いていないと身体の不調として現れます。

頭蓋骨の動きは、『身体の調整』の
クラニオセイクラル・バランシングを
見 て下さい。

噛んだ時に3点で接触させて、下顎の安定を保ちたいのは、椅子やテーブルと同じで足の数が多いとより安定します。歯も、1ケ所2ケ所より 3ケ所当たっていると、より顎が安定するのです。これを詰め物で実現しようとするとやはり、技工士さんに作ってもらった金属の詰め物がgood。
来院された患者さんには、軽く噛んでもらった状態でいつもチェックしていますが、顎関節症の方は 1ケ所も当たっていない歯があったり、変な所が強く当たっていたりする傾向がよく見られます。
噛んだ時に、上の歯が内側に向かう力が加わると、頭蓋骨を締めつける方向に力のベクトルが向かいます。すると、頭蓋骨の各骨の動きが制限され身体が不健康になります。そうならないよう、噛んだ時、上の歯が頭蓋骨の動きを妨げないように噛み合わせを作ることが大事なポイントです。噛んだ力は、歯の頭から歯根に沿って頭蓋骨に伝わっていきますので 頭にとって良い影響が伝わるよう噛み合わせを作って行きたいものです。

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