1)
2)
歯槽膿漏
ファースト・ステップとして歯石除去、ルート・プレーニング(根面を滑沢-かったく-にする)やブラッシング指導などを行います。
左:健康な歯ぐき/右:歯槽膿漏が進行した歯ぐき
歯槽膿漏の処置(歯石除去等)
抜く必要のある歯は 早めに抜き、歯肉が固まったらブリッジ・義歯(入れ歯)等で 抜けた歯を補い 噛み合わせの調整を行います。(筋反射テストによる) 残りそうならば、暫間固定して しっかりブラッシングをしてもらいます。その上で 咬合調整(筋反射テストによる)をし、動きが落ち着いて来た時点で 隣の歯と連結させて補綴 (CKまたはブリッジ)するようにします。
歯肉切除手術 (GEct)や 歯肉剥離搔爬手術 (FOp)など外科処置を行い、残存歯の保存に努めます。 そして、日々のブラッシング(歯磨き)をしっかり行ってもらい、 歯肉を引き締めるよう指導します。
歯槽膿漏でなくなってしまった歯槽骨は、骨折後の骨と違って ほとんど再生されません。歯槽骨がなくなって来ると、歯がぐらぐらして 最終的には抜けてしまいます。歯槽骨がなくならない様、“歯周疾患の予防”または“再発の防止” を第一に考え、ブラッシングを丁寧に行いましょう。
義歯(入れ歯)の場合、歯槽骨がなくなってしまうと顎底が低くなり、義歯(入れ歯)が 動きやすく、ズレれやすく、そして食事が取りにくくなります。 ぐらつきのひどい歯牙をそのままの状態にして置くと、もっと歯槽骨がなくなってしまいます。保存不可能な歯牙は、早目に抜いて 残っている歯槽骨をそれ以上減らさない様にして下さい。