頭蓋仙骨システム


 身体の構成要素として、消化器系(胃や腸など)・呼吸器系(肺など)・循環器系(心臓など)などが一般的によく知られています。神経系やリンパ、ホルモンなど細かく見ていくと とても複雑です。ここでは、あまり聞きなれない頭蓋仙骨系統の説明をします。この系統は、身体の中の第一次呼吸のシステムの中では重要な位置を占めている部分です。

頭蓋・仙骨システム - 脳脊髄液
CRI のイメージを簡略した図

 ●人間のみならず、動物も
   この生理学的なシステムを
   持っている。

 ●
クラニオ・リズムは、心拍や
   呼吸のリズムとは異なった
   リズムで、普通身体のどの
   部分でも感じとれる。
   (トレーニングが必要)

◆硬膜の中の脳脊髄液が増えたり減ったり…それを繰り返しています。海のように“寄せては返す“潮流を脳脊髄液は生みます。

◆液の流れは、浅い層と深い層によってクラニオ・リズムが異なり、浅い所で1分間に6〜12回、深い所で1サイクル約100秒のロング・タイドがあらわれます。

◆寄せている(増えている)時、頭蓋骨から仙骨の骨の並びが 極めて微少ですが、前後左右に広がります。返す(減っている)時、逆に骨の並びの間隔が狭く(真直ぐな状態に近く)なります。

◆脳脊髄液のリズムを優しいタッチで手で触れ、広がったり狭くなったりのリズムが滞っている所を見つけて、骨・液の動きがスムーズになる様働きかける施術がクラニオなのです。

◆セッションを受けると身体が軽くなったり、姿勢が良くなったり、活力が出ます。

  頭蓋仙骨システム
 
 
   頭蓋骨は、一続きの膜(硬膜)で、脊髄・仙骨とつながっている為、 クラニ オ(頭蓋)・セイクラル(仙骨)システムと呼ばれています。脳を含む中枢神経は 、この中を流れる脳脊髄液の中に 浮かんでいます。脳脊髄液は、脳の中央部に位置する脳室で作られ、硬膜の中を流れています。(生命が続く限り行われます。)
             
 
  第一次呼吸 (クラニオ・リズム)
   
 
 

クラニオセイクラル・リズム(波動)は、ワークの基盤として使われます。これらは、潮の干満のような リズム(タイド)を作ります。脳脊髄液体液の循環により作られる流れは、そのリズムの中のひとつで、身体の持つ活力を運びます。
   

 
  脳脊髄液クラニオ・リズム
   
  
クラニオ・リズミック・インパルス
            ( 略して : CRI )

     
1分間に 6〜12回のサイクル(個人差あり)

  
ミッド・タイド
     1分間に 2.5サイクル(個人差あり)

  ロング・タイド
     1サイクル 約100秒 (個人差あり)

  ダイナミック スティルネス
     静けさ (波が一旦止まった状態で、
           シーンと静まりかえった状態)
                
(個人差あり)
   

 
 

 

 

 この脳脊髄液を中心とする体液の流れが減じられると、身体への指令を行う 脳 ・ 神経システムに影響を与え、免疫システムの働きが衰えます。

クラニオセイクラル・バランシングは、
クラニオ・リズムのタイミングと“それに働きかけるテクニック”をうまく活用する事で 本来持っている身体の健全さを取り戻します。
         
 

  BACK               NEXT