吉田ちゃんのウソのようなホントの話

春は新入学のシーズン。顎関節症は、何も大人限定の病気ではありません。過去に来院した小学生もこんな症状に悩まされていたのです。治療した歯がきちんと噛み合っていなくて、おねしょをしていたCちゃんの場合......。

妖精よ〜ん

  

4月号

 

 


どよ〜ん..... (T T)

 

 


 初めて来院したとき、Cちゃんは小学1年生。
   前もって、お母さんから 「入学前は、ほぼ毎日、夜尿症(おねしょ)が
   あった。入学後は、たまに・・・。」 と 言う話を聞いていました。 


 口の中を見てみると、乳歯の奥歯全部が、白い詰め物(レジン)で
   治療されていて、歯の溝がない状態でした。





 

 


歯の山と溝で、“噛み合わせ”がしっかりと決まります。


 

  とりあえず、その白い詰め物(レジン)を取り除き、
金属山や溝のある物を作り、詰め直しました。
その結果、噛み合わせが安定してきて きちんと
噛めるようになりました。そして、悩みの種だった
夜尿症からも解放されたのです。

山を咬頭(こうとう)、溝を列溝(れっこう)と言います。

を咬頭(こうとう)、を裂溝(れっこう)と言います。

 ところが、ある時、飴を食べていて、右下の奥歯(第一乳臼歯:D)詰め物が外れてしまいました。その晩から また夜尿症になってしまいました。驚いたお母さんが、その歯の根元の歯ぐきをマッサージしたところ、3日後に夜尿症は落ち着きました。もちろん急いで、元のように金属で歯を直したのは、言うまでもありません。

  詰め物が取れたからと言って、皆がおねしょをするようになる
     とは、限りません。個人個人で現れる症状には違いがあります。
     

 
 

 

 

上下の歯の“山と溝”で、“噛み合わせ”が出来ています。

 

 

院長の吉田です  咀嚼とは、“噛み潰した食物が、歯の溝を通って
  効率よく頬や舌の方に押し出され、また頬や舌の
  力で歯の上に乗せられ・・・これを繰り返す”と言う
  事を指します。歯の山は、咀嚼効率を良くする
  為に必要で、また噛み合わせを安定させる役目も
  果たしています。

  虫歯になりやすい歯の溝を、透明なプラスチックのようなものを埋め
  る予防歯科治療があります。 シーラントと言います。 「虫歯になり
  やすいから」という理由で、むやみに溝を埋めてしまう事は、噛み合
  わせを不安定にさせ、顎に負担をかける原因にもなるので注意が
  必要でしょう。 同じ理由で、奥歯の噛み合わせの面に、白いプラス
  チックの詰め物(レジン)をするのも考えもの。(私は、我が子には行ないた
  いとは思いません。)

キングです


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