知っておくとトクする 歯のはなし

 

   

       ふ〜ん。

虫歯と並んで、歯のトラブルのほとんどを占める「歯槽膿漏」。今月は歯槽膿漏についてお話していきます。

10月号

 

 

歯槽膿漏とその治療  

うん、うん、うん、うん・・・・・   ブン、ブン、ブン、ブン !!   きょろっ、きょろっ、きょろっ、きょろっ !!   Go !! Go !!  Go !!  Go !!  

   

「りんごをかじると、歯ぐきから血が出ませんか?」
これは以前、あるハミガキ粉のCMで放送されていたキャッチコピーです。このCMがあまりにも有名なので、歯槽膿漏であるかないか、の判断基準が、まさにこの「りんごをかじったときに血が出るか否か」というものであるかのように思われています。

 一般的に「歯槽膿漏」と呼ばれる歯ぐきの腫れは、大きく二種類に分けられます。

     (1)歯肉炎・・・腫れが歯ぐきだけに限られるもの。
              子どもの歯みがき不足の大半がこれ。

     (2)歯周炎・・・腫れが歯を支える骨にまで影響しているもの。
              大人の歯がぐらつく原因の一つ。

どちらも 歯みがき不足が原因です。
ですから、歯槽膿漏を防ぐためにも、歯みがきは大変有効ですし、軽度のものであれば、歯みがき自体が 治療なのです。

 さて、大人の場合の歯槽膿漏(歯周炎)が進行してくると、今までしっかりと顎の骨に埋まっていたはずの歯がぐらつき始めます。こうなると、物を噛むたびにぐらついた歯にナナメの力が加わることになるので、ぐらつきをひどくします。
 このようなことにならないために、骨を溶かす元になっている歯石や歯垢(しこう)を取り除かねばなりません。歯石は、糊状の歯の汚れ(歯垢)が、唾液の中の成分と結びついて硬くなったものです。この歯垢が取り除かれないまま時間が経つと、だんだん硬くなり、歯ブラシで取り除くことはできなくなってしまいます。将来しっかりと自分の歯でものを噛むためには、「食べたらすぐ磨く」ことを習慣づけたいものですね。
 歯のどこに歯石がつきやすいのか覚えておいて、しっかりハミガキしましょう。係りつけの歯医者さんで、ハミガキ指導を受けてみるのもいいですよ。磨きづらいところはどうやって磨けばいいのか、あわせて聞いてみるのもお勧めです。

 あなたの歯を守るのは、歯医者ではなく、あなた自身なのです。

「歯石を取ってもらったら、歯がしみやすくなってしまった。」といった話をよく聞きます。この症状は果たしてほおっておいてもいいのでしょうか。
来月号では、歯槽膿漏の治療に伴う不快感についてお話しましょう。

院長の吉田です。

HOMEへ戻ります。

         このページのTOPに戻ります。         2005年9月号に戻ります。      11月号へ


このページで使用したFee素材は ・・・ いたま 牛飼いとアイコンの部屋 KOBEYA