ちょっとツッこんだ 歯のはなし

 歯をみがいた方がいいとわかっている大人さえ、時間をわざわざ作ってまで磨くのは面倒なもの。子どもはなおさらです。今月は子どもに歯みがきを嫌いにさせないために、守るべき6つの項目についてお話しします。

4月号

 

 

〈シリーズ・子供の歯〉 そのH 「歯磨きギライにしないための6か条」

   

第一条  目がさめている時にみがく

   子どもが眠たくなっているのにもかかわらず、寝る前の歯みがきは大切だから、
   と押し付けるのは、子どもにとって拷問に近いやり方です。

第二条  短い時間でみがく

   特に小さい頃、子どもの歯は数が少ないし小さなものです。完璧にみがこうと、
   長時間かけるのは逆効果。特に残りやすいところを中心に、慣れるまでは

   程度で充分です。

第三条  リラックスしてみがく

   リラックスといっても、子どもに力を抜かせるのではありません。
   磨き残しがないか? 虫歯はないか?と、目を皿のようにして磨いていると、
   ついついお母さんの顔も怖くなりがちです。子どもは、怖い顔のお母さんは見た
   くないもの。怖い顔=嫌なこと、という図式を作らないためにも、笑顔で磨くことを
   心がけましょう。

第四条  よく見てみがく

   怖いお母さんの顔と同じくらい、子どもは痛いことが大嫌いです。汚れをきれい
   に落とそうと、歯ブラシを強く押し付けたり、見えないところを手探りで磨いたりし
   て痛みを感じると、それがきっかけで歯みがきギライになる事さえあります。

第五条  言葉をかけながらみがく

   磨いているときは、親と子がふれ合える貴重な時間。無言でただ磨くだけ、と言
   うのはもったいないですね。 BGMもテレビの音、というのでなく、できれば 声
   かけをしてあげると、子どもは安心します。

第六条  習慣でみがく

   親の都合で、みがく日・みがかない日があると、子どもは歯みがきの必要性が
   わかりません。みがく時間を決め、毎日みがきましょう。


なんにせよ、口の中に異物が入るのは嫌なもの。大人がみがいている姿を見せ、同じことをしているんだ、と納得させる必要があります。子どもにだけ歯みがきをさせようと思っても無駄ですよ。   

来月は、
「歯磨き粉は必要か否か?」について
お話ししましょう。

院長の吉田です。

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