咀嚼と消化



赤ちゃんのオムツをチェックして見て下さい。
食べた物が、消化されずに排便に 混ざっていた事はありませんか?

歯が充分に生えていないのに 離乳食を与えると
食べた物が、消化されずに原型のまま排出されることがあります。

消化には
(1)

食物を細かくして消化液と混ぜて先へ運ぶ機械的消化

(2)

消化酵素の働きで加水分解する化学的消化

の2種類あります。高分子の栄養物質を低分子の物質にまで変化させ、身体に吸収しやすいようにします。


食物がお口の中に入ると、舌・口腔粘膜が刺激され
唾液腺(だえきせん)から唾液(だえき)が出てきます。
良く噛んで食べる事で、食物の味やうまみを覚えたり
食物を小さくして食道や胃腸に送りやすくしたりします。
それと共に唾液の中の消化酵素マルターゼ)が
炭水化物のデンプンを麦芽糖にかえ さらに小腸でブドウ糖
変化させて栄養を吸収しやすいようにするのです。

これが、消化の(1)と(2)の働きですが、
歯が充分に生えていない時期に固形の食物を与えると、
この作用が充分に活かされません。
同量の固形物を食べても 小腸で吸収される栄養物質は
充分咀嚼(そしゃく)できているかどうかで変わります。

よく噛んで食べるのは、「今から食物が送られるので
消化液を出す準備をしてね。」とサインを出したり、
食道や胃腸などの消化器官に
やさしい小さなサイズにして送ってあげるなどの、
 スムーズな消化・吸収を促すための大切な働きがあるのです。

離乳食は、歯が充分に生えてから与えるようにしましょう。
   
炭水化物
  (デンプン・ショ糖・乳糖は、ブドウ糖・果糖などに変わって小腸の柔突起で吸収されます。)

炭水化物の消化

脂肪
  (脂肪は、脂肪酸やグリセリンで吸収。)
タンパク質
  (タンパク質は、アミノ酸に変わって吸収。)
脂肪の消化

タンパク質の消化

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