知っておくとトクする 歯のはなし   

 

   

 

今月から新企画スタート

平成17年2005年1月号

 

 

1. 乳 歯    2. 乳歯(A〜E)と永久歯(1〜7)

3.永久歯の芽がない例

乳歯列

レントゲン撮影 (乳歯と永久歯)

レントゲン撮影 (永久歯の芽がない例)

Aは、どれも抜けている)

先天性欠損
(上下のが、ありません)


 俗に言う子供の歯(乳歯)は、上下10本ずつで計20本あります。図1参照) 
子供の歯は、大人の歯(永久歯)の芽がない場合以外、すべて生え変わります。 
                   (大人の歯(永久歯)の芽・・・図2の乳歯の下の等をさします。)

 ところが、6歳ぐらいに 奥のほうの歯ぐきから顔をのぞかせる歯は、生えかわりません。これが“6歳臼歯”とよばれる永久歯なのです。図2、図3番の歯)

この歯がきちんと生えるまでは、歯ぐきが半分かぶった状態ですから、食べかすがたまりやすく、またみがこうと思っても歯ブラシが届きづらいので、虫歯になりやすい条件が揃っています。「食べたらすぐみがく」のはもちろん、この時期のお子さんには仕上げみがきなどをして、虫歯にしないことが大切です。

院長の吉田です。


 それから、気をつけておきたいのが離乳の時期です。最近は歯が生えている、いないにかかわらず、月齢で離乳食を与える傾向にありますが、あまり早い時期から固形物を与えることは、子どもさんに噛まないクセ付けをすることになります。結果として、口に入ったものをよく噛まずに飲み込むため、顎が発達せず、大人の歯が並ぶだけの場所がなくなって、乱ぐい歯になる可能性が高くなるのです。
 離乳食は、歯が生えて、しっかりと噛めるようになってから始めても、遅いことはありません。そして、子どもの歯が生え揃ったら、硬いものを食べさせるようにする!! そのほうが、しっかりと噛める歯を作ります。
 この“しっかりと噛める歯を作る”ということは、成長期の体を作る栄養を吸収しやすいように、細かくすることができるということですから、ひいては体全体の健康を作ることにほかなりません。さらに噛む刺激は、脳の発育に大きな影響を与えます。

 歯から身体の健康を考えてみませんか? スポーツ・スプリント体験記で〜す。

          次号では、子どもの離乳と歯並びについてお話します。  

 注

 最近では、永久歯の芽が乳歯の下にできず、生えかわらないお子さんも 時々見かけるようになりました。なかなか永久歯に生えかわらないようなら、お近くの歯医者さんでレントゲンを撮ってみる事をお勧めします。(もちろんお子さんの同意を得てからですよ。)

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