ちょっとツッこんだ 歯のはなし

身体からの情報を取る事のできる「Oリング」。 しかし、この「Oリング」で、正しい反応が取れなくなる場合があることをご存知でしょうか。今月号はこの限界についてお話しましょう。

4月号

 

 

噛み合せの調整とその見極めA  

    

   

 今月は脳の話から始めましょう。人間の脳が、右脳左脳に分かれているのは皆さんよくご存知ですね。最近「右脳開発」という言葉がよく聞かれます。これは右脳が十分な機能を発揮せず、日常生活のほとんどの時間、左脳によって支配されているからです。
 さて、脳というものは面白いもので、右脳は左半身、左脳は右半身の動きをつかさどっています。身体の情報を得るために、患者さんの右手で「
Oリング」の反応を取ると、そこから得る情報は左脳の情報になっています。
 左脳(特に左耳の少し上あたり)には、人間が生き延びるために働く部分があり、特にストレス状態では、この部分に残っている信じ込みの情報をもとにした反応が出てしまいます。
 このように脳がストレスにさらされた状態で、治療の為、右手で情報を取ろうとした場合、間違った情報を引き出してしまう事があります。
 例えば、高いお金と時間をかけて治療をしたあげく、本当は噛みあわせが低くなっている歯があったとしましょう。こんな時私達はきっと、できれば手を付けないでおきたいと思うのではないでしょうか。このとき右手を使って「
Oリング」の反応を取っていると、「その歯は治療の必要がない」という反応が出てしまう可能性があります。これだけならまだしも、神経を取る必要のない歯の神経を取ってしまったり、抜かなくてもいい歯を抜いてしまったりという事態も招きかねません。これはあなたの身体をより健康にする妨げになり得ます。
 「
Oリング」での限界を補うために、当院では、必要な患者さんには両腕を使った前三角筋からの情報を取っています。(※詳しいやり方はホームページ・スリーインワンの項目を参考にして下さい。)このやり方は右脳、左脳どちらの情報も取る事ができますので、より正確で安全な治療を行なうことができるでしょう。
 衣服でも、既製服よりレディメード。レディメードよりオーダーメードのほうが身体に合って楽に着ることができます。今、歯においてもこのオーダーメードの治療が望まれるようになってきているのです。

来月号は、『噛み合わせの調整とその見極め -3-』を  
具体例をお話しましょう。
    

院長の吉田です。

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