ちょっとツッこんだ 歯のはなし

 先月号で、歯の生え変わりの時期には背骨が曲がりやすく、その時期に激しいスポーツをすると、身体のひずみを増幅させる可能性があることをお話ししました。今月は少し歯科から外れますが、歯とつながりの深い身体についてもふれてみることにしましょう。

12月号

 

 

〈シリーズ・子供の歯〉 そのD 「スポーツと子供の歯」

   

 突然ですが、歯は一本一本が強いツボのようなもので、背骨や筋肉と密接に関係しているということが分かっています。(詳しくは当院ホームページをご覧下さい。)

 永久歯への生え変わりの時期は、歯がないので当たりが弱く、このツボへの刺激が充分でないことが考えられます。また、歯が生えかわっている時期(小学3・4年〜中学生にかけて)には、筋肉の発達も不十分であることが多いので、身体がひずむのを筋肉で抑えることもしづらい状況です。

 こういった理由で、とりわけ犬歯から小臼歯にかけての生えかわり時期に、過度の運動をすることは控えた方がよいのです。

 では、過度の運動とは具体的にどのようなものでしょうか?

 スポーツ全般で言えば、同じ動きを繰り返す事です。例えば柔道では、どちらかの肩ばかりで背負い投げを繰り返すとか、サッカーならば、片方の足ばかりでシュートするということがこれにあたります。

 もし、練習を続けたいというのであれば、身体をねじる時に左右同じ回数動かすということが大切です。特にスポーツでは、得意な方ばかりで練習しがちですが、左右同じ回数の練習が望ましいと思います。また柔道などでは一つの技にこだわらず、色々な技をバランスよく練習してみるのも一つの手です。

さて、これだけ気をつけていても、身体のどこかに痛みなどの症状がでてきたらどうすればいいのでしょうか?もちろん痛みがおさまるまで激しい運動は避けましょう。また、身体を冷やさないことも重要です。長めのお風呂で身体を温め、湯冷めしないうちにお布団に入りましょう。余裕があるなら、スポーツの前と後にストレッチをして、身体の緊張を取っておくのがいいでしょう。

 痛みは身体からの信号ととらえて、痛みが出たら練習量を減らし、身体に過度の負担を残さない事が大切です。

来年は、〈シリーズ子どもの歯・そのE〉
【いつ歯みがきするのが効果的か?】から
始めたいと思います。ではみなさん、良いお年を!

院長の吉田です。

HOMEへ戻ります。

         このページのTOPに戻ります。         2009年11月号に戻ります。      1月号へ


このページで使用したFee素材は ・・・ いたま 牛飼いとアイコンの部屋 Pearl Box