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その−1

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その−6 

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その−7

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その−8

 

 

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吉田ちゃんのひとりごと −1−

「お前んとこの病院は、気功で歯、なおっしょんか?」
以前、同業者の方から、こんな風に言われたことがあります。
『キリストや超能力者じゃあるまいし、そんなことできるわけないやろ…。』(心の声)
今でこそ、筋反射を使って治療を行う歯医者が、全国に出来始めましたが、十数年前ともなると、反射を取るために患者さんに、「ハイ、右手で輪っか作ってね。」という度に、怪訝な顔をされたものでした。しかも、当時はスタッフさえも半信半疑。
「身体に合わんものを持っただけで、身体は、これはいかんもんや、ってわかるんや。それで力がはいらんようになる。」と言っても、
「先生それ、さっきと力変えたんとちがうん?」などと言われる始末。それでも、私がこの治療法にこだわるわけは、「人間一人ひとり遺伝子が違うのに、治療がマニュアル化された一通りなんはおかしい。」と、考えているからです。
 例えば歯を考えてみましょうか。誰一人、同じ形で、まったく同じ大きさの歯の人はいません。一卵性双生児でさえ、後天的な生活の違いが歯並びに違いをもたらすくらいです。よく似た兄弟姉妹でも、みんな違います。体つきがよく似ていても、仕事が違えば歯を食いしばる力も違いますし、歯のすり減り方も違うでしょう。
 ところが、どんな歯の人にも、治療のやり方は同じなのです。虫歯を削って、つめて。悪くなれば歯を抜いて…。患者さんが歯医者に望むのは、“痛くない”こと。その治療が自分に合っていようがいまいが、痛くなければそれでいい……。
 当然です。かく言う私も、治療される側になれば、顔が引きつります。誰だって、歯医者とはあまりお近づきにはなりたくないですよ。
 本当に必要なのは、患者さん一人ひとりに合った、オーダーメードの治療であるはずなのに。
 しかし、通り一遍等な治療が、新しい病気を作り出してもいるのです。見た目重視の詰め物が、噛むたびに顎に負担をかけ、ひいては全身のバランスを狂わせていることも少なくありません。
 それから、意外に思われるかも知れませんが、心の問題。
 ある意味高ストレス社会で生きる私たちは、その社会の一員として働くため、やりたくないこと、嫌なことを強いられるたびに、歯を食いしばることもあるでしょう。食いしばって歯がすり減り、噛む効率が悪くなる。噛みづらいから、もっと力を入れて噛めば噛むほど、歯はぼろぼろになります。――悪循環ですね。 ですから当院では、この心の問題も考慮した治療を行っています。

「歯医者でそこまで言われとうないわ。」
そう言われてしまえばそれまでですが、そこまで考えに入れなければ治らない患者さんがいる限り、私はやはりこの治療を薦めることでしょう。
 だって考えてみてください。服だって、その辺で買える物もあれば、オーダーで作るものもあるじゃないですか。オーダーでなければダメだ、という方は、その方法を選べばいいのです。
 一度生えかわったら、一生使うしかない歯だからこそ、あなたの身体にぴったり合った治療をしませんか?そしてそれを望む患者さんがいる限り、私はあなた
にとって最良の治療を提供したいと考えています。

 …おかげで、講習会出席のため、休診が多くなっては
いるのですけれど…。

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