ちょっとツッこんだ 歯のはなし

 明けましておめでとうございます。
平成
20年は、この話題からお送りします。  

1月号

 

 

開口時の音  

   

   

口を開ける時に、変な音がする事はありませんか?例えば“パキッ”“ゴリッ”“ジャリジャリ”など。このような音でなくとも、口の開け閉めのたびに 顎が何らかの音を発するようなら、それは顎の骨が黄信号を出している証拠。このような状態のまま食事を続けていると、口が開かなくなったり、顎に痛みがでたり、更には口を大きく開けた時に顎が外れたりといった事態を招く事になりかねません。

 あごは顎関節(がくかんせつ)とよばれ、膝の関節と同じような作りになってはいますが、顎関節は手足の骨と違って、少し特殊な形をした頭蓋骨と下顎の骨が組み合わさって出来ています。この二つの骨がこすれ合うことで、上に挙げたような不快な音が出ることになるのです。
 でも、音のしない人もいますね。手足を動かしたり、口を開け閉めしたりすれば、骨がこすれ合うのは必至ですが、普通は骨と骨との間に 直接骨同士がこすれ合わないように軟組織があり、両側の骨を守っています。
 ところが、歯並びが悪い時や、以前の治療によって噛み合わせが狂っているような場合には、骨の位置がずれ、この軟組織が擦り切れて穴が開いたり 軟組織の位置がずれて骨を保護する事が出来なくなったりします。その結果、骨同士がこすれ合って音が出るようになります。

 もし、開口のたびに音がするような時、その全てがすぐに重大な身体の不調を招くわけではありません。しかし、それがあなたの身体に不調を引き起こす きっかけとなる事は間違いありません。

来月号では、
顎の不調がどのように全身の不調を引き起こすのか?
についてお話ししていきます。

院長の吉田です。

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