もしなるので何とか食事をしていると思いますが、そうとう 咀嚼が
きつかったのではないでしょうか。 治療する順番は、筋反射テストでリーディング。最初に、上の連結され
た前歯4本をそれぞれ切り離し、その歯その歯の動きを自由にしまし
た。連結部分をタービンで切り離したところ、切った直後に 「頭が楽
になった」と言われました。
上顎骨は、頭蓋骨のベースになる骨なので、上の左右1番(中切歯)
連結して上顎骨の動きを止めると、他の頭骨の動きまで阻害してしま
います。この患者さんは、偏頭痛という形で症状が出ましたが、実は
首から下の身体の方にも影響があったのです。
顎関節症の患者さんに 上の左右の1番を連結するのは絶対にやっ
てはいけません。それは、オステオパシーの医学では、常識となってい
ますが、残念なことですが日本の歯科医学界では知られていません。
上顎骨の動きを妨げる意味から、スプリントの装着は上顎にしては
いけない。下顎が望ましいのです。
次に、スプリントを作成。装着する時間を筋反射テストでリーディング
し 調整日にスプリントの咬合調整しながら 身体の歪みが顎に影響
しない状態 または、 咬合位で身体を整え そして身体が安定する
(バランスが整う)まで スプリントを装着して頂きました。(これはスト
レート・カイロのテクニックの応用です。) スプリントもいつまではめる
のか?も筋反射テストで聞きます。
スプリントの治療が終了して、リーディング順に身体に合った高さの
詰め物に替えて、噛み合わせを整えて行きました。上顎の前歯4本は
(連結はせずに)1本ずつ被せ、元々の先端咬合に近い浅目の咬合
に戻しました。これが、筋肉が強く反応するところだったからです。
(3)(4)(6)は、治療終了時の模型です。現在は、数年に1度噛み合わ
せのチェックに来院されていますが、噛み合わせも体調も順調のよう
です。
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